Amazon マーケットプレイスで1円で出品してなぜ儲かるのか

先日の疑問 (id:babie:20051001#p4) ですが、私以外にも疑問に思っている人がいた (実は答えが返ってくるのを期待していたw) のでちょっと調べてみました。ググると意外とすぐわかりました。
文庫本を1円で売り日本国内に発送というシナリオで説明します。


購入が成立した場合、出品者は Amazon を介して出品価格と配送料を受け取ることができます。マーケットプレイスの配送料の表を見ると、本を日本国内に発送する場合は 260円が支払われるようです。


当然ながら Amazon に手数料を払う必要があり、通常の手数料は、出品価格の 15%(エレクトロニクスについては出品価格の 10%) と成約料 100円がかかります。しかし、プロマーチャント(大口出品者、月間登録料 4,900円)として契約すれば、成約料 100円が免除されます。1円で出品した場合、残りの手数料は 0円でしょうか、1円でしょうか、それとも 10冊で 1円でしょうか。ここでは簡単の為に出品価格分の利益と相殺してもかまわないでしょう。


出品者が受け取ることができるお金は 260円と考えて良さそうです。発送料が 260円を下回れば儲けが出ますね。プロマーチャントの間ではクロネコ メール便がよく利用されているようです。「クロネコメール便の規格および運賃」欄を見ると、
大きさ・重量は「長辺 40cm以内・厚さ 2cm以内の縦+横+厚さの合計が 70cm以内で重量 1,000g以内のもの」という条件がありますが大抵の文庫本ならクリアできます。
運賃は

重量 50gまで 100gまで 300gまで 600gまで 1,000gまで
料金 80円 110円 160円 210円 310円

となっており、600gまでなら利益が出ます。
手元の文庫本で薄めの『アフナスの貴石 〈クレギオン〉第6巻 (ハヤカワ文庫 JA)』が約 300ページ 170g、厚めの『ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)』が約 520ページ 280g でしたので、運賃 160円と考えて良さそうです。

Amazon からの配送料 - クロネコメール便運賃 = 利益
                260 -                  160 =  100

ということで文庫本なら1円で売っても100円の利益が出るようです。仕入れ (在庫処分とか潰れた書店から安く買い取り?) とか人件費 (バイトで流れ作業?) とか考えるとまだ良くわかりませんが大量に捌けば何とかなりそうです。


とりあえずこんなトコですかね。ちょっとスッキリ。