海賊の王子の物語 (1)

海の女神であり海賊の女王であり島の守神である女神は、津波で赤子をあやします。海賊の王となるべき赤子は逆波でほほえみ、巻波で歓喜の声を上げます。


海の女神であり海賊の女王であり島の守神である女神の、海賊の王となるべき子供は、2人の友だちと船に乗って遊びます。女神は、海底の火山を爆発させ、子供は船を操り、噴き出すマグマと蒸気を避けます。


海の女神であり海賊の女王であり島の守神である女神の島で、切り裂き魔が現れるようになりました。切り裂き魔に出会ったものは皆、喉を裂かれて死んでいました。


海の女神であり海賊の女王であり島の守神である女神は、2匹の蛇を先触れに、2匹のネズミとイタチを従え、島の探検に出かけます。大樹の根が幾重にも折り重なる沼を進んでいると、ネズミが警戒の声を上げます。イタチがすばやく爪を突き出しましたが、逆に喉を刺されて死んでしまいました。


海の女神であり海賊の女王であり島の守神である女神が、イタチの死体の下に手を突っ込み引き上げると、喉を突かれた大きなウナギの死体が出てきました。切り裂き魔は逃げてしまったのです。イタチを憐れんだ女神は、傷を塞ぎ魂を呼び戻します。この時、沼の邪気が一緒に入ってしまいました。


海の女神であり海賊の女王であり島の守神である女神の島から、イタチは逃げてしまいました。沼の邪気がそそのかしたのです。イタチは窓を破りガラスのかけらを盗んでいきました。― ガラスのかけらを研ぎましょう。ギターを削り、ギターで歌う、喉を切り裂くために ― という詩を残して。


※ という夢を見ました。自分的に面白かったのでまとめておきました。絵本にしたいなー