今週のソーシャルゲーム企画まとめ

金曜日はちょっと趣向を変えて、今週出したアイデアに対して分析とうか解説というかコメントをしたいと思います。

位置情報ソーシャルゲーム「ポケットゴッズ(仮)」

これは、昨今盛り上がっている、foursquare や Gowalla などのチェックイン型位置情報ゲームに対するアンチテーゼとして考えました。もっと、ゲーム性を付加しろよ、と。まぁ、その「軽さ」がターゲットユーザーを広くしている感は否めませんが。

foursquare で考えてみると、その場所の Mayor(市長)になってそれからは?というところで、もっと色々ありますよね。Mayor が、Mayor 以外の訪れた人、仮にフォロワーと呼びますが、フォロワーに「集合!」などの一斉メッセージを飛ばすことができるとか。その場所を愛する人のコミュニティができれば、お店も嬉しいし、コミュニティのメンバーも嬉しいと思います。コミュニティメンバーの多様性という点でも素晴らしいんじゃないかな。勉強会や交流会で出会う人々は同業同職種の人が多いですもんね。

話を「ポケットゴッズ」に戻しますが、人・スポットの絶対数が少ない田舎でも楽しめるものはないかな?自分の住んでる街をもっと愛せる位置情報ゲームはないかな?という出発点です。神社ならば、全国津々浦々にありますし、郷土の歴史を知るという意味でも教育的でなかなかいいんじゃないかと思います。あと単純に神話が好きというのもありますね。基本ファンタジー系の人なんで。神様の顕現なんて体験なかなかできません。なら、技術で成し遂げてやろうじゃないか、なんて。

AR位置情報ソーシャルゲーム「ゴースト・イン・ザ・シェル(仮)」

仮題の意味はわかりますよね?シェル=殻=頭蓋骨です。つまり、これは一種の脳ゲーです。携帯デバイスに脳を外部化するというかなんというか。脳のコントロール次第で、違う現実が見えますよ的な。

僕、やりすぎ感に溢れているのが好きなんですよねー。にしても、これはダーク過ぎますよね。ドン引きされた方も多いんじゃないかと思います。実際にゲームを提供したら、警察から注意を受けそうな気もします。でも好きなんですよねー、病んでるの。ドラッグのディティールには注目してもらえたでしょうか? ここ大事ですよ。全体のトーンを決めるのに。医者とか出てきますが、額に縦線入ってるような、見てるこっちが気が滅入るようなキャラデザにして欲しいですね。勝手アプリで作って、都市伝説として広まって欲しいなー。

新世代のデジタルデビルストーリーは、AR(拡張現実)と位置情報で花開くと思っています。都市に普通の人には見えないものが徘徊している、なんて、ゾクゾクしません。中二病ごころを刺激します。中二病患者をターゲットにするんだったら、導入部をもうちょっと凝った方が良さそうですね。なぜ、見えるようになったのか?の部分を掘り下げて。このアプリとの出会い自体がドラマかもしれませんので、ほっといてもいいかもしれませんが。グラフィックは凝りたいですね。ダークにキメて欲しいです。現代物なので装飾は華美じゃない方がいいと思います。シンプルダークで。

ARです。カメラ機能で現実の景色にゴーストを重ねあわせます。これ自体はスカンジナビア半島のどっかの会社が iPhone アプリで出してたような。バトルしたいですよね。見つけたらからには、というわけで、RPG。コマンド選択式RPG(JRPG!)を考えていますが、画面がFPSなんで、武器に銃(サイコガン?)とか入れて、アクション性を高めてもいいかもしれませんね。サイコキネシスも画面を指でスラッシュする感じで(要 iPhone/Android)。

実時間志向ソーシャルゲーム「ガールズ・リーグ(仮)」

前回が、ダーク過ぎたので、ソフトにということで、捻り出しました。
野球 x ハーレム x アイドルマスター。みんな萌豚になったらいいと思います。ブヒヒ

順不同ですが、スポーツとハーレムの組み合わせは、ラノベの「ロウきゅーぶ」からインスパイアされました。読んだことないんですが、とある男子高校生がやんごとなき事情で、女子小学生のバスケットボール部のコーチをする、というストーリーらしいです。ロリコン・ハーレム!また恐ろしい発想ですね(褒めてます)。

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あとは、アイドルマスターですね。あの仕事関係以上恋人未満はゾクゾクしますよね。やったことないんですが。あれもランキングがあるんですよね。現実世界にはないのに。ゲーム性を高めるのに貢献してると思います。つーか、日本人は他者にも認められる評価を気にしすぎな気も。成長プロセスだけ取り出して、ダンス(というかステージか)は抜きました。このゲーム、成長プロセスはケ、ダンスはハレだと思うんですよ。で、キャラに愛着を持たせるには、ケが欠かせないな、と思います。

野球は、日本人に一番人気あるスポーツということで、選びました。ターゲットユーザーを広く広く。といいながら、ハーレム、アイドルマスターを組み合わせた時点でせばめているようなw。野球ですが、僕、スポーツ観戦自体が退屈なので嫌いです。やるのは面白いけど。そうそう、息子が野球部やってるんですよ。インドアの僕とは大違いで、頼もしい限りです。それはそうとして、野球はやっぱルールが面白いですよね。他のスポーツがリアルタイムアクション(洋ゲー!)なら、野球はターン制コマンド選択式(JRPG!)のような。なるほど、野球もJRPGも日本人の心性にぴったりと合ってるんですね。

Augumented Reality じゃなくて Alternative Reality

実はこの3つの案に通底するものがあります。ARです。ARは普通 「Augumented Reality(拡張現実)」とされますが、もう一つの AR「Alternative Reality(代替現実)」もあります。で、僕が今週の3案で意識したのは後者です。まぁ、普通にゲーム作れば、架空の話になるんですが、ARが違うのは、現実の時間・空間のどちらか、または、両方に結び付けられている、というところがポイントだと思います。

「ポケットゴッズ(仮)」では、位置情報 - 空間、「ゴースト・イン・ザ・シェル(仮)」では、位置情報・視覚 - 空間、「ガールズ・リーグ(仮)」では、時間、という風に現実とリンクしています。現実世界を生きながら、平行世界を同時に生きる感覚が、芽生えないかなー?という試み。現実世界は、個人個人で見方が違うので、実際僕らは重ね合わされた平行世界を生きているわけですが、それをより強く実感させたいな、と。なんですかね、せっかくオタクがメジャーデビューしたのに、また分裂させる気かよ、ってな。僕たちはもっとバラバラでいい。それでもなお、共通=コモンズ、シェアするもの、があるとすれば、それは何か。なんて、話が広がりんぐ過ぎるので終了。

さて

来週は続くのでしょうか? はてブとかあんまないんですが、PV が伸びているので、まぁ需要はあるのでしょう。いつも専門的な技術系記事ばっかりなので、こういう緩い記事のシリーズもいいですよね。アイデアのストックがそれほどあるわけじゃないんですが、とりあえず、10案ぐらい目指して頑張りたいと思います!

それではまた。

ライセンス

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商用利用自由です!(その時は原案としてクレジットしてくれると嬉しいな♡)
また、ライセンスはこの企画書のものなので、アプリケーションには影響しません。ご自由に設定してください。

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