「実装独立」な設計を用意することへの異議

greentea さんが、「「実装独立」な設計を用意することの意義: 設計者の発言」へ突っ込んでいる。


s/意義/異議/ って書きたかっただけ。


あえて言うとしたら、

まあ、原理的にはそうなのだが、「前半」において実装環境がおおまかにも決まっていないことがまずあり得ないため、「前半の成果物」には特定の実装環境の特性が多分に反映されているものだ。たとえば、実行環境のパネルがCUI系なのかGUI系なのかブラウザなのかくらいは企画段階から決まっているのがふつうで、そこらへんの違いで「前半の成果物」に含まれる機能構成の雰囲気もだいぶ違ってくるし、利用可能なプログラミング言語も限られてくる。

というエクスキューズが入っているので、greantea さんのいう「実装とビジネスが互いに刺激し合い、変化し合う」部分は、押さえた上でのことだと思う。


私の感想は「つーか、これって業務分析と要求定義じゃねーの?」。


まあ、もし「実装独立な設計」があれば、次期システムの開発を行う際に楽だろうなぁ。
ユーザー企業はここんとこ考えて残しとかないといけないよな、財産だぜコレ。投げっぱなしダメよー。同じ開発会社にまた頼むんだったらまぁいいかもしれんが、他社に乗り換える時に成功/失敗率が大きく変わるゾ?


最後の段落に、

さて、ユーザー企業にとっては「実装独立な設計文書に何を盛り込むべきか」とともに、「実装独立な設計文書は誰によって作成されるべきか」が重大な問題だ。そしてここらへんの思慮不足が、開発プロジェクトの失敗率が低い高いことの要因でもある。次回はその点について触れたい。

とあるので、待ち。


追記
s/低い/高い/ が修正されていたのと、トラックバックし忘れていたので更新。