狼と香辛料 9 (9) (電撃文庫 は 8-9)

待ちに待った9巻、「対立の町」の下巻です。週末読みました。

自分の所属する組合とエーブの間に挟まれて窮地に陥ったロレンスがどう逆転し儲けを出すのか楽しみにしておりましたが、その意味で言うとちょっと消化不良かも。ロレンスやホロのアクションで解決した、というよりは、用意されていた的なとこがちょっと不満。でもまぁ、あれですね、最後はエーブがもっていきましたね、エーブかわゆす。再登場希望。

このシリーズなにが楽しみかっていうと、中世ヨーロッパの習俗・慣習などがちょいちょい出てくるところですね。今回で言えば、朝食のくだりと糸のくだりですね。朝食は貴族の嗜み!糸がそんなに高価だとは!黄色がこんなに高価だとは! しみじみ現代日本の生活が豊かなことを思い知らされます。

通り一遍のファンタジーとはひと味ちがいます。興味がわいた方は是非手に取って下さい。