WEB+DB PRESS Vol.58 の Rails 3.0 特集、Ruby 1.9.2 案内がすごい
WEB+DB PRESS vol.56 届きました。技術評論社様、@inao 様、献本あざーっす! 献本と言えど、ビビッと電波を受信しないとレビューしないんで、割り引かなくていいですよ。(前号はリクエストが記事になったにも関わらずレビューしてない)
今号は特にラインナップがすばらしく、第1特集は「詳解 Rails 3」、第2特集「Emacs 活用∞」、第3特集は「HTML5×CSS3 革新ビフォーアフター」である。その他の記事も、NoSQL 一番の出世頭「Cassandra 実践入門」があったり、Ruby の連載記事は「今日から始める Ruby 1.9.2」で、stable バージョンリリースとのタイミングもバッチリ、第1特集との相性もバッチリという神業が。
WEB+DB PRESS vol.58が来てた。WEB+DBは前のめり感がいいですね。Rails3はもちろん、yharaさんの新連載でもRuby 1.9.2の紹介とグッドタイミング #wdpress
2010-08-19 20:45:30 via web
Rails 3.0 の今月末リリースもあるでぇー、これは。
詳解 Rails 3
私のレビューを書く前に引用を1つ。
Rails3の洋書をいくつか読んでるけど、#wdpress 58 のRails3特集が一番いい。わかりやすいし大事な所をきちんと説明してると思う。
2010-08-20 10:28:37 via web
まさにまさに。私は Rails 3 の英語書籍を追ってないが、この特集が日本語で読める最高の入門書であることは信じて疑わない。なにせ、日本のRails使いの第一人者、@a_matsuda が書いているのだ。間違いない。また、技術的な詳細だけでなく、
WEB+DB PRESSの Rails 3の記事読んでいたら、インド哲学的視点から Rail3 を解説しはじめたので、この記事をウパニシャッドと呼び、崇拝することにした。
というように、レトリックの魅力も十分な楽しい読み物であるということも保証する。それにしてもこの @a_matsuda、ノリノリである。
第1章「Rails 3 とは何か」では、Railsの初期から 3.0 までの歴史が書いてあり、これが思わず手を打ってしまうような的を射た解説。その中の一部、白眉の解説を引用させてもらおう。
我々開発者は、「レールに乗って」Rails を使っていくうちに、「DRY原則」「CoCの有用性」「ジェネレータによってフレームワークが開発者をドライブすること」「リソース中心の RESTful なアプリケーション設計」、さらにはその背後に潜む「Write Less Code」(ゴチャゴチャとコードを書くな)の精神をいつの間にか感じ取って、自然に身につけていくようになります。
言いたいことを全部一言でまとめてくれたっ!完璧である。この「わかってる感」が最後まで続く。
第2章「Rails 3 の内部構造」では、図解つきでわかりやすい。へぇー、こんななってるのかぁ、と興味津々で読みました。
第3章「Rails 3 実践チュートリアル」は、Rails 2 からの移行組だけでなく、Rails 初心者にも通じる。本当に、始めるには、今しかない。明日から? No, No……「あしたって今さッ!」
第4章「コアライブラリの新機能・変更点」は、各モジュール別に詳解。Rails 2 からの移行組が重宝する記事はここですな。「What's up Rails 3」ってとこか。俺も知らんかったのがいくつかあった。rake db:migrate:status とか。
第5章「プラグイン最新情報」では、プラグイン十選だけでなく、総元締め Bundler について解説してるのもいい。ちょっと注意したいのは、
$ bundle install
だと、~/.bundle/ にインストールされちゃうから、
$ bundle install vendor/bundle
にした方がいいとおもうんだよなぁ。.gitignore に vendor/bundle 入れとくのも忘れずに。
第6章「移行の手引き」もすばらしい。実務で移行した経験を惜しみなく開陳している。太っ腹だなぁ。
という風に、渾身の36ページ。これから Rails を始める人にも、Rails 2 系から移行する人にも、大満足な内容になっていると思います。
最後に、言葉を1つ贈らせて頂きます。
Rails 讃歌は“勇気”の讃歌ッ!!Rails の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!!いくら強くてもこいつらゾンビフレームワークは“勇気”を知らん!
今日から始めるRuby 1.9.2……1.8系からの乗り換え案内
Ruby in your hands 連載第2回は、先日リリースされたばかりの、Ruby 1.9.2 特集。大きな変更のあった文字列処理を中心に詳細に解説されています。
私も覚悟が決まりました。
俺は Ruby 1.8 をやめるぞ!ジョジョーッ!!
あ、コラム「Ruby 1.8 と Ruby 1.9 を共存させる」のところで、RVM の紹介がありますが、RVM を RubyGems でインストールするのは推奨されてません。現に、Ruby 1.9.2 対応が遅れました(preview1がインストールされる)。
RVM のドキュメントに従って、
$ bash < <( curl http://rvm.beginrescueend.com/releases/rvm-install-head )
して、.profile か .bash_profile か .zshrc に、
[[ -s "$HOME/.rvm/scripts/rvm" ]] && . "$HOME/.rvm/scripts/rvm"
を追記してください。
その他
HTML5×CSS3の記事は、機能ごとにどのブラウザで使えるか使えないかわかる表がついてるのがいいですね!これめんどくさかっただろうなー。助かる。でも IE6,7,8 が HTML5xCSS3 対応してないのはわかりきっているから、IE9 のプレビュー版で確認して欲しかったなぁ。
Cassandra 実践入門も、ややこしいデータモデルが簡潔に書いてあって◯。実はコレにも Rails への組み込み方が書いてあって、Rails 使いは見逃せないです!
Emacs活用∞(無限大)は、僕は Vimmer なんで、使うことはないですが、今使ってるエディタに機能不足の不満がある人は、これを機に、移ったらいいんじゃないかなー?