Passion For The Future: 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡

読みてぇー。

この本が打ち出したのは、3000年前まで人類は現代人のような意識を持たず、右脳に囁かれる神々の声に従っていた、という途方もない仮説。

だって。

数千年前の記録である「イーリアス」「オデュッセイア」や旧約聖書には、こうした構造の記述が一切ないことを、著者は検証していく。精神的な事柄を表す言葉が見当たらない。神話の英雄たちは神々の声を聞き、それに従うのみである。世界の古代の記録や神話を比較して、それが特定の文学的手法である可能性も排除していく。

に対する反論としてパッと思いつくのは、

  • 口伝で意識の詳細が落ちた
  • 口伝から書物への写しの際に意識の詳細が落ちた
  • 意識の詳細は音楽等、他のメディアが媒介していた

などがあるけど、それも検証に入っているんだろうなー。言葉が未発達で歌が全部背負っていたとかありそうな話だと思うんだけど。そして歌自体が失われたと。