ウェブアプリケーションの普及とギークネットワーク

」から。本筋とは離れるけど。

先月、はてなの近藤社長シリコンバレーに挑戦という話があって、各方面で絶賛をもって迎えられていました。が、個人的にはちょっと寂しかった。だってこれって、日本では世界に通用するソフトウェアは作れないって見切りをつけられてしまったようなものですから。

ん?近藤さんはシリコンバレーへ、ソフトウェア開発でなく、ネットワークを作りにいったんじゃないの?


前々から、ウェブアプリケーションの普及には、ギークネットワークにおける開発者のプレゼンスが重要ではないか、と疑っている。アーリーアダプトされるまでね。


日本では livedoor Reader が良い例だよね。とっかかりは、メイン開発者の ma.la さんのプレゼンスによるところが大きいと思う。使い続けられるのは、洗練されたインターフェイスのおかげだけど。
bloglines, del.icio.us, Flickr, ... のヒットもギークネットワークが介在してるのでは?と疑っている。
開発者が、勉強会なりなんなりの集まりで「俺、こんなん作ったんだけど、ちょっと試してみてよ。」という一言で始まり、ギーク達が「イイ!」とか言い出して広まったんじゃないの?ってこと。誰か真実を知ってたら教えて。


プレゼンスを高めるには、勉強会なんなりのコミュニティ活動に関わるのが簡単だ。というか、経験談。るびまRuby 関西の活動に関わっていくうちに、意図せず勝手にプレゼンスが一人歩きした。「プロダクトはないけどプレゼンスはある」みたいな。今だったら、ここで「こんなん作りました」って言えば、1回はお試ししてくれるんじゃないかな。多分。


だから、世界(つーか英語圏、もっと言えばアメリカ)でヒットするソフトウェアを作るためには技術者の集まるシリコンバレーに行って直で技術者と親交を深めるのが手っ取り早い、という論法。ウェブだけでプレゼンス高めるのは至難の業だよね。英語ブログ書いても何人見てくれることやら。


近藤さんの目的は、「ホットスポットで情報に浸かる」のもあるけど、「英語圏で普及する上での人的ネットワークを作る」もあるんじゃないかな?


なんか、うまくまとめられないけどリリース。